素焼きのタイルやお皿、壷などに様々な技法で絵付けしていくタイルアート。

代表的な技法は、マヨルカ(水彩)とクエルダ・セカです。

マヨルカ(水彩)は素焼きのタイルに白色の釉薬をかけ、表面が乾いた上に
専用の顔料を水で溶いて筆で絵付けします。筆使いが水彩画と似ています。

クエルダ・セカは油分を含んだ鉛筆などで直にタイルに線を引き、
出来た区画を釉薬で埋めていく技法で、モザイクとよく似ています。
この技法はイスラム諸国からスペインに伝わりました。
マヨルカ(水彩)と違って表面が凸凹しているのが特徴です。

技法がなんであれ、絵付けが終わったら専用の焼成窯で
980度で約10〜12時間かけて焼成します。
つまりタイルアートは焼き物なのです。

タイルの起源は非常に古く、エジプトやペルシャなど古代文明社会で
すでに建物の装飾などに使われていました。
その後、交易や戦争など民族間の交流とともにタイル文化は世界中に広がりました。
タイルは各々の地域の文化や流行、デザインモチーフなどを取り入れただけではなく、
さまざま技法や製造方法などをも生み出しながら発展してきました。

 Tile Art 作品 
ブログ 「タイル作りの日々」 
Gen's Tile Art Shop
 タイルアートについて 

マヨルカ(水彩)技法のタイル
(デザイン提供: スペインタイルアート工房

クエルダ・セカ技法のタイル
(デザイン提供: スペインタイルアート工房

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